スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
[ --/--/-- --:-- ] スポンサー広告 | トラックバック(-) | コメント(-)

「Gレコ」が未来の技術を描く理由-「子供に見てほしい」富野発言の視点から 

はじめに

「Gのレコンギスタ」は何を見せたい作品なのか。

それは、リギルドセンチュリーで生きる人々の生活と
生活に活用される技術、そして戦争で使われる技術である。

Gレコで描かれる生活描写

greko15000.jpg

ま今回冒頭にあったベルリのシャワーシーン。
ベルリが白い何かを頭にかぶりながらシャワーを浴びている。
おそらく頭髪を洗っているのだろうが、
こうした技術は今の世界では見られない。

今から遥か未来の世界だから、今には無い技術がある。
当たり前の話だが、こうした見たこともない技術を生活描写でサラっと入れる。
これが「Gのレコンギスタ」では大事な要素といえる。

他にも6話ではガムで歯磨きしていたり、今とは違う生活描写が描かれる。

軍事技術について

greko15003.jpg

戦闘で目立つのは、エアバックの描写。
エアバックの描写は逆襲のシャアでもあるのだが、
TVシリーズのガンダムで戦闘シーンで印象的に使われているのは、
本作が初めてのような気がする。

greko15002.jpg

今回は、ビームを遮る網が登場していたが、
Gレコでは毎回こうしたギミック・設定が次から次へ登場する。

greko3000.jpg

3話で話題になったトイレ描写も同様の設定だろう。
こうした設定が生まれる源泉は何なのだろうか。

富野由悠季と宇宙旅行と宇宙戦争

評論家の宇野常寛氏は以下のように語る。


宇野常寛「彼はコロニーの全長が何キロで、そこは何か乗り捨ての電気自動車で移動しているだろうとか、そういったところまであの人は考えて描写しているんですよね。彼の根底にあるのは本当に宇宙に人が植民したらどうだろうかという、宇宙少年だった頃の徹底的な妄想力。」

「人類宇宙進出というものが、まぁ20世紀って結構リアルに感じられていて、その頃に本気で宇宙を好きだった少年がひたすら妄想していたんだと思うんですよね。よく本人も自伝とかでそういう話は書いていますよね。」

「その時の妄想力が結構異常なんですよね。非常に細かくて、そしてかなり当時の最新なことまで勉強してたぶん設定を作ってたと言われる人なんですよ富野さんて。まぁ富野さん及び富野さんのスタッフですね。あのそういった宇宙オタク少年、オタクという言葉はあの人嫌いかもしれないが、本当に宇宙に憧れて本気で行こうと思っていた少年の妄想力というものがものすごくアニメに反映されていると思うんですよね。」

「虚構というものに真剣に全力で向き合うというのはこういうことだと思うんですよ。これは同じアニメ作家の宮崎駿とは対照的ですね。彼は宮崎駿はコナンとかナウシカのユパ様とか超人的な身体能力がある人間に関してはもういっそのこと説明しないんですよ。説明しないことによって、漫画だからこそ漫画映画だからこそ得られる表現の面白さを追求しているんですよね。」

「コナンとか塔の5階とか10階からバーンって飛び降りちゃうじゃないですか。ユパ様も飛行機から飛行機にこうやって飛び移ってバツバツって人を斬ったりするじゃないですか。富野由悠季はそれをやらないんですよね。むしろ塔から飛び降りたらこんなふうに骨折するはずだとか、あの実際に存在しないビームの銃で撃たれたらこんなふうに融けるはずだ装甲は、そういったところを綿密にシュミレーションしてリアリティを出す。」

「だから宮崎駿というのは現実には存在しないものをいかに描くかという人だと思うんですよ。富野由悠季っていうのは虚構だから描くことができる現実は何かということを考えている人だと思うんですよね。同じ年のアニメ作家なんだけど方法は全く別。」

出典「Beginning of GUNDAM RECONGUISTA in G 富野由悠季から君へ」

宇野氏の指摘も含め、富野由悠季監督が子供の頃から宇宙とロケットに憧れていて、
どうすれば宇宙旅行できるかを考えていた少年時代を送っていたことが、
今までのキャリアで作ってきた作品に反映されているということだ。
つまり富野監督のやっていることは、子供の頃からの想像・イメージを
いかに作品に反映させていくかということに尽きる。

だから富野監督が描きたいのは戦争だけではなく、宇宙でどう旅行するか。
引いては宇宙時代が到来した時に、人はどう宇宙で生活するのかということ。
ただロボットアニメという前提、または宇宙で使われる技術は
軍事技術とも密接に繋がっているだろうということも踏まえて、
富野作品で描かれるのは、宇宙生活と宇宙旅行と宇宙戦争なのである。
だから生活ができる描写として母艦が必要となり、
戦争という名目のために、様々な場所に移動(旅行)するのである。


なぜGレコは技術を描くか-子供への創造力の刺激

grekomee1000.jpg

上記のカットは、船体の装甲をGセルフが銀色の材質でコーテングする描写なのだが、
このコーテングする装甲には特殊な材質が使われている。
この材質は柔らかいうちは材質の色なのだが、叩いて硬化していくと
戦艦メガファウナの装甲の色になっていくものだという。

本作のメイキングビデオ
「Beginning of GUNDAM RECONGUISTA in G 富野由悠季から君へ」では
この上記のシーンの演出意図について富野監督が語るシーンがある。
富野監督の意図は、こうした特殊な材質は今現在の世界にはないが、
もし子供達がこのシーンをみて、この特殊な材質があるかもしれないと思える、
カンの良い子を支援してあげたいという思いがあるという。

つまり今は無いものでも、Gレコを見て特殊な材質で何であれ、
作ってみたいと思わせるような子供の創造力を刺激したいというのが
富野監督の中にあるのだろう。

確かに「機動戦士ガンダム」から35年。
動かないとはいえ、同スケールのガンダムも生まれお台場に展示された。
ロボット技術も、ガンダムからの刺激もあって大いに発展してきている。
そしてこれらの技術発展を「機動戦士ガンダム」を見ていた世代がやっているのだ。

こうした事を富野監督も知っているから、アニメを見ている子供達に
本編で使われている、今の世界にはない技術を見せて、
何かしらの刺激を与えて、次世代に繋げていきたいのだろう。

富野監督が常々言う「子供に見てほしい」という発言の意味ががこの点に込められている。

まとめ

子供の頃、宇宙少年だった富野監督は、次世代の子供たちに
自分の作品を見て宇宙少年・少女になってほしいという想いがあるのかもしれない。
それ以上に本作を見て、未来の世界の発展につながる技術者や社会人になってほしい
という想いの方が強いのかもしれない。

これらとリギルドセンチュリーの世界観を踏まえた時に、
持続可能な発展を可能にする技術と技術の使い方をするには
どうしたらよいのかを「Gのレコンギスタ」は描いているといえる。
 
関連記事
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
[ 2015/01/12 10:46 ] Gのレコンギスタ | TB(11) | CM(0)
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://nextsociety.blog102.fc2.com/tb.php/2391-ca76cd6d

赤いモビルスーツ!パイロット用の宇宙服着てたんでもしやと思いました。リンゴの漬かっていたモランを塗りなおして…って赤い、赤いよ!!言うまでも無く赤といえば「三倍速い」シャアの色。その色も相まって顔はザンスカール系ですが、全体的な雰囲気がガルバルディβっぽいですね。これまで保護者代わりだったノレドは止めますが、戦闘が激しさを増していく最中ついに出動。後述の理由もあり今後...
ガンダム Gのレコンギスタ 第15話 『飛べ! トワサンガへ』 ≪あらすじ≫ メガファウナは月の裏側のトワサンガへ進路を取る。故郷の現状をベルリ達に教えるラライヤ。一方、クリムとマスク、それぞれの艦も月へ進軍するが、ドレット艦隊のマッシュナーはロックパイに追撃戦を命じる。 (公式HP World Storyより抜粋) ≪感想≫ アサルトパックを用いた迎撃戦がメインだっ...
[2015/01/12 18:52] 刹那的虹色世界
ガンダム Gのレコンギスタ 2(特装限定版) [Blu-ray](2015/01/28)石井マーク、嶋村侑 他商品詳細を見る  ラライヤの記憶が戻ったことで、  話の肝になるような重要な事実が次々と明らかになってきましたね!  物語も折り返し点を過ぎ、終盤に向け更なる加速が期待されます―と言いたいところですが、  相変わらず私の中ではキャラの言動に対する「???」が多すぎて、 ...
[2015/01/12 18:48] 新・00をひとりごつ
ガンダム Gのレコンギスタ 15話の感想です トワサンガヘ・・・ 道中追撃部隊が迫る。 なるべく殺さないように戦うベルリ。 前回さくさくやっていたのは気のせいですね。。 それを複数の敵を相手にやってのけるのは圧倒的です。 ロックパイが言っていたとおり伝説のニュータイプ? 相手がしょぼいのかもしれませんが。。 けん制攻撃が見事なまでに直撃しているのが切ない・・・...
[2015/01/12 18:42] シバウマランド@
面白いですね。 戦闘シーンもよかったですし、ついにニュータイプという言葉も でてきましたよ! そして豪快なネタバレ次回予告(笑) メガファウナは月の裏側のトワサンガへ進路を取る。 故郷の現状をベルリ達に教えるラライヤ。 一方、クリムとマスク、それぞれの艦も月へ進軍するが、 ドレット艦隊のマッシュナーはロックパイに追撃戦を命じる。  ガンダム Gのレコンギスタ 公式サイ...
[2015/01/12 17:04] ひえんきゃく
<記事内アンカー> 蒼穹のファフナー EXODUS 第1話「来訪者」 ガンダム Gのレコンギスタ 第15話「飛べ!トワサンガへ」  この後はミルキィとアルドノアとクロアンか……(白目)
[2015/01/12 15:07] Wisp-Blog
『飛べ!トワサンガへ』
[2015/01/12 12:44] ぐ~たらにっき
「何これ!?ハッパさん、この照準器使えますよ!すっごい♪」 新年一発目からハッパさんとの絡みありとは嬉しいなぁ(恍惚) こころなしかベルのテンションもやたら高いっすよ!ヒロインに先駆けシャワーシーン披露するくらいに(笑) いま、ガチで感想を書くとしたらコレ1本と心に決めてます。 相も変わらずペースはゆっくりですが、2015年最初の「ガンダム Gのレコンギスタ」。 あ...
ラライヤ「フォトン・バッテリーの 技術を教えろというのがドレット家で、 レイハントン家はそれに反対していたんです」 ノレド「それでトワサンガは分裂していたんだ」 アイーダ「技術の独占は反対」 トワサンガ分裂? 話が見えてこないな。 レイハントン家ってのは何…
[2015/01/12 11:37] アニメ偉言
ガンダム Gのレコンギスタ 第15話『飛べ!トワサンガへ』  感想(画像付)    月の裏側にあるトワサンガへ… むかしのサイド3ですかね? ベルリとアイーダがGセルフに乗れた理由が次回明らかに… って、次回予告ネタバレすぎます(苦笑)   メガファウナは月の裏側のトワサンガへ進路を取る。 故郷の現状をベルリ達に教えるラライヤ。 一方、クリムとマスク、それぞれの艦も月...
[2015/01/12 11:36] 空 と 夏 の 間 ...
ガンダム Gのレコンギスタの第15話を見ました。 第15話 飛べ!トワサンガへ メガファウナは月の裏側のトワサンガへ進路を取り、ラライヤは故郷の現状をベルリ達に教える。 G-セルフはYGと呼ばれていた機体で軍で未採用になったためにラライヤが搭乗して地球へと降り立ち、見つかればいいというくらいでレイハントン家のことを調べていたようであった。 一方、マスクとクリムのそ...
[2015/01/12 11:23] MAGI☆の日記


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。