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「Gのレコンギスタ」のシリアス性-水の重さはシリアスの重さ 

はじめに

「Gのレコンギスタ」の作風・語り口について。

本作は基本的には重い、重苦しい作風・物語であるにも関わらず
語り口は元気で爽やか、喉越しが良いと感じる。

一度滅んだ世界の再生後を描きつつ、
再生後に地球・月・金星、それぞれの環境下で住んでいた人々が
宗教・技術などによって変化していき、
紛争・戦争に再び向かっている世界を描いている。
Gレコの世界はシリアスな世界観だ。

一方でシリアスな世界観でありながら、
上述したように、語り口や見せ方までシリアスにはしない。
必要以上に登場人物の死ぬシーンを強調しないし、
大変な事が起こっているシーンでも、さらっと流してしまう。

これは過去の富野作品でも見られた傾向だ。
「逆襲のシャア」ではギュネイがあっさりやられるし、
大事なシーン、大変な事が起こっているシーンほど
富野作品では尺を短くして次のシーンに進めてしまう。

そんなシリアス性を持ちながら、軽妙さも光るのが本作。
今回21話のサブタイトルが「海の重さ」とあるように、
海、つまり水の存在が重さ、つまりシリアスを支えていた。
今回は「水」の描写から22話を語っていきたい。

シリアスを支える「水」の描写

greko21-2001.jpg

まず上記のキャプでは、ジット団に人間爆弾と言われていたものが、
フラミニアが装置を押したところ実は水が入っていただけに過ぎず、
水が艦内に溢れ出たシーン。

フラミニアが装置を押す前は、爆弾と思われていたから
シリアスな雰囲気でもあったが、
水が流れ出ると同時にシリアスがユニークへと転化する。
水をフックに展開させるこの落差が面白い。

greko21-4000.jpg

一方で今回の物語のキーポイントの一つは、
前回、ジット団のキア隊長の見境無い攻撃によって
オーシャン・リング内の水が宇宙に溢れ出てしまい
この被害をどう食い止めるかという点。

人の生命の源でもある水がそこに住む人々を殺しかねない状況。
宇宙の中に海を作ってしまう技術そのものが問われているかもしれない。
上記の海の渦を見ると、この状況の悲惨さ、シリアス性を感じずにはいられない。

greko21-2002.jpg

責任を感じたであろうキア隊長はMAのコンキュデベヌスの
機体そのもので破損部分を埋めるという手段を取る。
宇宙兵器が水圧に弱いことを自覚していたので、
自身の命はここで捨てると判断したのだろう。

水の重さ・水圧はMAをも壊し、人の命をも奪う。

greko21-3000.jpg
greko21-2003.jpg

キア隊長を助けようとして、隊長の機体を追うものの
結局はダメで自身の機体から脱出し、
その脱出ポッドの中でキア隊長に声をかけるクン・スーン。

脱出ポッド内の飛び散る水はまるで、クン・スーンの涙を表しているようでもあり
このシーンをシリアスなものにするのに大きな役割を果たしている。

こう考えると、キア隊長のシーンで映る、水の玉藻また
レコンギスタ作戦を完遂できない、悔しさの涙と取ることもできる。

海・水とは対照的な陸地・空の描写

対照的に海以外・もしくは水の描写シーン以外ではシリアス的な感じを抑えている。

ノレドとマニィはジット団の基地に入ってGルシファーを強奪。
他のメガファウナのメンバーも、オーシャンリング内を見物しているかのよう。
ベルリ以外は直接戦闘を行っていない点もあってか
彼女達はキア隊長達のシーンのようなシリアス性で描かれていなかった。

そう見ると、それぞれの問題を抱えるキャラクターの問題と連動している事を前提に
今回は海と水の描写にシリアス性を強調させ、他の地形を舞台にするシーンでは
ユニークメインで描いていたのかもしれない。

まとめ

Gレコは重苦しい世界観・題材を取り扱いながらも、シリアス一辺倒で描かれず、
決して語り口は軽妙さを失わないでユーモアを多分に含んで所にある。
重いだけでは、重さは引き立たないし、軽妙さがあるから重さが伝わる。
シリアスな作品ほどユーモアの妙が生きてくる。

今回のシリアスの肝が「水の重さ」であるなら、
他の要素(お母さんと叫ぶ民間人等)でユーモア性を出していたのかもしれない。
そんな事を感じた22話だった。
 
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[ 2015/02/22 21:24 ] Gのレコンギスタ | TB(0) | CM(0)
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