「Gレコ」を読み解く時の、パズル的・推理的要素について。 

「Gレコ」の読み解きが難しい点の一つに、
キャラクターが自身の気持ちを直接的なセリフで中々言わせない点にある。

むしろ「Gレコ」で描かれるのは、
「こういうシーンでこのキャラはこのセリフを言い、
こういう挙動を取るからこのキャラクターはこうであろう」
というような、キャラクターの心情を視聴者が推理しないと中々見えてこない為に
作品をきちんと見ていく際に視聴者の想像力が要する。

世界の描き方も各キャラクターが作品世界の設定の断片を語りながらも、
世界全てを俯瞰して捉えるようなものは出てこない。
この断片的に見えるセリフや描写がパズルのように散りばめられ、
このパズルのようなセリフや描写を、視聴者が繋げていく行為を求められている。

そういう意味では「Gレコ」をより見ていくためには
視聴者が推理し、パズルを解くような事が求められているのかもしれない。
そして本編でもアイーダが「想像しなさい」と言うように、
見ている視聴者にも想像力を求めている側面がある。

grekomee1000.jpg

例えば、一度過去の記事でも書いたが、
11話では、船体の装甲を銀色の特殊な材質で叩くと
柔らかいうちは材質の色なのだが、叩いて硬化していくと
戦艦メガファウナの装甲の色になる描写がある。

このシーンの意味を、富野監督は演出家やスタッフ達に対し
「この特殊な材質は今現在の世界にはないが、子供達がこのシーンをみて、
この特殊な材質があるかもしれないと思える、カンの良い子を支援してあげたい」
という想いがあることを訴えている。
※「Beginning of GUNDAM RECONGUISTA in G 富野由悠季から君へ」

ここでも富野監督は子供達に「想像しなさい」と訴えているようにも見える。
あくまでこの作品を通して直接的に訴えるのではなく、
想像力を刺激する手法を試みている。

こうした想像力が求められている作品だからこそ、
キャラクターの心情を、世界の構造を、本編の描写から推理し、
散りばめられた情報のパズルを解いていく形になっているのかもしれない。
 
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[ 2015/02/24 21:02 ] Gのレコンギスタ | TB(0) | CM(0)
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