はじめに
監督やアニメーターといったアニメ制作者が
アニメについて書いた本の中で、お勧めしたい本を12冊紹介したい。
比較的入手しやすそうなものから選んでみた。
① 富野由悠季著:映像の原則 改訂版 (キネマ旬報ムック)


アニメ監督富野由悠季が、映像には原則があるという観点から、
映像作品制作に必要な基礎と応用を実践的に解説。
② スタジオ雄(著・編集):PLUS MADHOUSE 4 りんたろう


アニメ監督りんたろうへの10時間以上のロングインタビュー、
杉井ギサブロー、川尻善昭等のインタビューを通してりんたろうを紐解く一冊。
③ アニメーション監督 出崎統の世界 ---「人間」を描き続けた映像の魔術師
大山 くまお・林 信行(編集)


アニメ監督出崎統をインタビューや関係者の証言を通して作品と実像に迫る1冊。
出崎統が描いた貸本漫画も掲載。
④ 杉井ギサブロー著:アニメと生命と放浪と
~「アトム」「タッチ」「銀河鉄道の夜」を流れる表現の系譜~


アニメ監督の杉井ギサブローがキャリアと監督作品の制作の狙いについて語る。
10年間の放浪生活についても明かす1冊。
⑤ 押井守著:Methods―押井守「パトレイバー2」演出ノート


パトレイバー2の制作に使用したレイアウトを押井守監督が選択し、
レイアウトに演出の解説キャプションを掲載。
今敏、渡部隆、高橋明彦のインタビューも掲載。
復刊ドットコムが一番買いやすい。
⑥ 宮崎駿著:出発点―1979~1996


「出発点」と同趣旨で「もののけ姫」から「崖の上のポニョ」時代の
宮崎駿のエッセイ・企画書・演出覚書・対談、インタビュー等を収録した一冊。
⑦ 宮崎駿著:折り返し点―1997~2008


「出発点」と同様にエッセイ、インタビュー、対談、講演、直筆の手紙を1冊に収録。
⑧ 大塚康生著;作画汗まみれ (文春ジブリ文庫)


高畑勲・宮崎駿の盟友である名アニメーター大塚康生さんの証言と記録。
⑨ 大塚康生著:リトル・ニモの野望


15年の歳月と55億の製作を投じられた日米合作アニメ映画「NEMO/ニモ」。
宮崎駿・高畑勲・メビウス・レイ・ブラッドベリ等々著名な方々が
参加された本作を現場で見続けた大塚康生が綴る一冊。
⑩ 高畑勲著:アニメーション、折りにふれて


高畑監督がいかに「かぐや姫の物語」を作ったのか。その思考の経路を辿る。
スタジオジブリのPR誌「熱風」等で発表されたエッセイや対談をまとめた一冊。
⑪ 高畑勲著:映画を作りながら考えたこと 「ホルス」から「ゴーシュ」まで


高畑監督の「太陽の王子ホルス」から「セロ弾きのゴーシュ」までの
制作過程での論考を収めた1冊。
「文藝春秋」で掲載された宮崎駿監督・鈴木敏夫Pとの初めての鼎談も収録。
⑫ 神村幸子著:アニメーションの基礎知識大百科


日本のアニメ制作で使用される用語等を、アニメーターの神村幸子が詳細に解説。
まとめ
主に著名なアニメ監督が書いた本や関係する本を中心に紹介した。
とっつきやすいかなと思ったので。
他にも紹介したい本はあるのだが、また別の機会で。
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