「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」2話を視聴。
はじめに
ギャラルホルンのMSによる攻撃を、
三日月乗るガンダム・バルバロスによって防ぐものの、
再攻撃を命じられたクランクは単身CGSとの決戦に望み、
一方のCGSのオルガも大人達からの独立を企て、三日月に協力を願う。
敵を追い返しても、少年達の目の前には地獄しかない。
地獄であるなら、居場所を作り、地獄からの解放を自ら勝ち取る。
オルガと三日月の二人の行動から、自由への意志が感じられた回だった。
少年と大人と血の関係
1話でも強調されていた大人と子供という構図が
2話でも
「血」というキーワードで語られる。

三日月はガンダム・バルバロスに搭乗での負荷により鼻から血を出し、
オルガはCGSの大人達の都合により制裁を受け、血を流す。
三日月とオルガという少年二人が、それぞれの信念をかけて血を流す。
少年側という話でいえば、クーデリアもまた血を流さぬのだが、
彼女は彼女なりに三日月を理解しようとするが、
三日月への気持ちに遠く及ばずというところではある。
一方の大人達は命令し、自分達の立場を主張するだけで
CGSの大人達、ギャラルホルンの大人達も含め
身をもって血を流す覚悟をする者は殆どいない。
本気の子供とそうではない大人の有り様が血をもって描かれていた。
血とは生命の象徴であり、生きている事の実感でもある。
一方で死に繋がるものでもある。
生と死の狭間にある三日月とオルガの立ち位置が浮き彫りになっていた。
ギャラルホルンのクランクが
子供達の境遇への理解と軍人としての立場の狭間で
理解ある大人として描かれていたのは、大人側の救いの一つ。
またアインが戦闘で負傷した所では血を流していた。
次回3話は、少年三日月と理解ある大人のクランクが
戦う展開になりそうであり、序盤の節目の一つになるだろう。
まとめ
今回も戦闘も、煙を起こして相手の懐に下から潜り込む
ガンダム・バルバロスなど、知惠を使った戦法が随所に見られて面白かった。
驚異的なメカ作画と行き届いた演出で見るものを魅了する。
火星の茶色の土壌に包まれた広陵なビジュアルと
三日月とオルガに流される血が相まって
少年達の過酷な運命を象徴しているのも印象的だった。
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