「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」5話を視聴。
はじめに
クーデリア地球への旅立ち。
ギャラルホルンのMSはイサリビを拘束し
クーデリアの身柄を引き渡すように伝えるものの、
この状況を想定してたオルガと三日月。
三日月はバルバドス出撃し、MSを引き付け
後方からのオルクスの船は昭弘が引き付ける。
鉄華団に不利な状況が訪れるが
小惑星を上手く利用して形成を逆転。
ユージンが身体を張る。
コーラルはマクギリスとガエリオを差し置いて
自ら出撃するが、バルバドスに負ける。
そして戦場で三日月とマクギリスとガエリオは交戦し
お互いの存在に気づくのだった。
鉄華団のチームワークについて
今回、印象に残ったのは鉄華団のチームワークの良さだ。

オルガはトドが裏切ることを想定し、
予め三日月にガンダムを準備させ状況に備えた。
また前回で昭弘に別行動を取らせて、
オルクスの船への対抗と三日月のバックアップを行わせた。

また状況の打開のために小惑星を利用することを思いついたオルガ。
オルガは自ら出向こうとしたが、ユージンが「大将はどんと構えること」と
オルガを諭し、自らが小惑星にアンカーを打つ仕事に出向く。
5話まで見ていて鉄華団は決して友達のような仲良し集団のようには見えない。
ただ仕事を行うときに抜群のチームワーク性を発揮しているという印象を受ける。
頭がよく全体も見渡せ、変わり行く状況にも的確な対応ができるオルガ。
そのオルガの考えをよく理解し、戦場での状況に対する判断が的確な三日月。
同じくオルガの良き理解者であり、作戦面でサポートをするビスケット。
オルガに文句を垂れつつも、時には身を呈して仕事をする事を証明したユージン。
ユージンと同じでオルガとは違う立場ながら、MS操縦などの仕事をした昭弘。
鉄華団のメンバーが、それぞれに的確な仕事をしていた事が
総合的には立場や戦力では圧倒的に上であろうギャラルホルンを
局地戦で撤退することに成功させることができた。
生まれも育ちも違うであろう鉄華団の面々が、
置かれた立場は不遇であった子供たちが協力をしながら、
トドといったこずるい大人を手玉に取り
さらにはマクギリスとガエリオといった有能な人物も互角に戦う。
生きるか死ぬかでずっと生きてきたであろう鉄華団にとっては
戦いの部隊が宇宙での戦闘・MS戦になっても
その戦う本質は変わっていないことを知っているのかもしれない。
それは考えは違えども、互いの考えを理解し協力することが
戦いを勝利に導くことを鉄華団は知っているのかもしれない。
さくら壮のペットなガンダム
今回の脚本は鴨志田一さん。
「さくら壮のペットな彼女」の原作者であり、鉄血では設定考証も担当。
そんな鴨志田さん視点で見ると、
個性が違う人間が一つの組織(鉄華団)にいる様子は
さくら壮的に見えるのかもしれない。
さくら壮も恋愛関係などもありつつ、
個性的な集団が一つの場所でがんばる姿を描いていた。
今回のEDで鴨志田さんが脚本であることがわかり
さながら鉄華団はさくら壮?みたいな感じで今回を受け取ってしまった。
おわりに

今回のベストショット。アオリのガンダムはかっこいい。
鉄華団のチームワークの良さは
この作品を作っているスタッフのチームワークの良さにも繋がっている様に感じる。
本作はガンダムBF、そしてガンダムBFTのスタッフが多数参加しており
おそらくこの2作の流れに続いて鉄血のスタッフは集められている。
(※BF・BFT・鉄血のプロデューサーは同じ小川正和さん。)
同じスタッフでやり続ける事でスタッフワークの練度が上がっていると推測できる。
長井監督と岡田磨里さんはこの流れとは違う形で参加しているが、
二人の間の相性の良さは今までの作品で証明されている。
そんな作品作りのスタッフワークの良さを感じさせる作りと
鉄華団のチームワークの良さがシンクロするような感じを受けたのが
今回の鉄血5話の見所だった。
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