「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」11話を視聴。
今回は子供対子供、そして鉄華団の子供達自身の限界と
それでも生きていかねばいけない物語を描いた展開だった。
子供対子供という戦いの構図
今回は昭弘が物語の中心だった。

今までの鉄血は子供の鉄血団と大人側のどこかの勢力という戦いの構図だった。
今回は敵側のブルワーズに同じ子供のヒューマンデブリで昭弘の弟である昌弘達を
登場させることで子供対子供という構図を持ち出し、
改めて鉄血のシビアな世界観を突きつけた。

戦いが終わり、ブルワーズのクダル・カデルが昌弘を折檻する描写も含め
ヒューマンデブリは大人達に虐げられている事がわかる。
ヒューマンデブリの悲劇
子供対子供の戦いもあるという事を示し
ペドロを殺されたブルワーズのヒューマンデブリ達の怒りと悲しみ
そして敵と味方に分かれた昭弘と昌弘という因縁も抱え、
両者の戦いが悲劇的な結末も迎える可能性も十分にある。

昭弘が「今までが楽しかった」と述懐しているように
今までの鉄華団は発足してから順調に進んでいた。
昭弘も切磋琢磨する相手ができて楽しかったのだろう。
ただ今回のタカキの大怪我によって元々不幸な境遇な昭弘は、
不幸な自分が当たり前であり、楽しい時間を罪であると捉えてしまったのだろう。
タカキの大怪我は、鉄華団にとっての教訓-子供達の限界
今まで順調だった鉄華団にとって、タカキの大怪我の件は教訓になるだろう。
オルガは船医も乗せずに惑星間航行をしていたことを
大人のステープルトンに指摘され、自身の未熟さを諭される。
他のメンバーもタカキの救急救護ができず、
ステープルトンに任せてしまった事を露呈した。

さらにグシオンに乗るクダル・カデル等、
強い大人の敵も登場しつつある。
今回の鉄血は、子供達ができる限界を描きつつも
それでも戦い生きなければならないことを感じさせた。
まとめ
鉄華団にとって教訓ともなった今回の件。
ギャラルホルンのマクギリスは自身なりに大局をみて動こうとしている。

今は生きることで精一杯な鉄華団はこの大局に巻き込まれていくのだろう。
その時にどうオルガや三日月、クーデリアは動くのだろうか。
今回は久しぶりに戦闘シーンも多くシビアな展開であり手に汗握った。
ここ数話で感じた平和な空気がまるで今回の展開の伏線であったかのように。
そして鉄華団はより危険で、自身の存在を問われる状況に置かれるのだろう。
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