響け♪ユーフォニアム2 5話を視聴。

いよいよ関西大会。
前半は大会に向けて否応なく心が動く部員達を描き
後半は大会での「三日月の舞」の演奏。
北宇治高校吹奏楽部が全てを出し切った
約7分間の演奏にただただ酔いしれることができた芳醇な体験だった。

全国を目指す部員たちの気持ちと
一視聴者である私も全国に出場してほしい気持ちがシンクロし、
演奏中は影で見守る部員たちと同じように祈るような気持ちで見ていた。
演奏をアニメーション的に完璧にやり切り
高揚感に包まれながらの全国大会出場が決まるカタルシス。
絵と音がシンクロする気持ちよさを存分に描ききっていた
この演奏をTVシリーズで見られたのは驚嘆するしかなかった。

また前もって久美子のために吹くと宣言した麗奈のソロは、
本当に久美子のために吹いていたかのように感じられた。
他の部員は知らない、麗奈と久美子の秘密を
視聴者も共有しているように感じられることで、
演奏にまた違う意味も含まれていくのが面白かった。
さて演奏中で印象的なのは、スローモーションになってから
映し出される様々な色の水玉模様。

1期から印象的に使われ、2期のOP、EDにも使用されている水玉模様。

(OP)

(ED)
おそらく水玉模様は部員達の表れであり、
色の違いは部員達の個性だと捉えている。


以前、記事で本作のキャラデザインの特徴として
瞳の光沢の配色に、カラーのハイライトを置いていることを指摘した。
この意味について再度振り返る。
この光沢の色こそ、部員達であらわれの一つであり個性と考えると、
光沢の色の先に、先ほど挙げた水玉模様の存在があると思う。
様々な色の水玉模様が一つに集まり演奏する。
その個性をまとめあげているのが滝先生なのだ。
EDにもあるように水玉模様は、世界を彩り輝かせ、次の曲を響かせる。
演奏中の水玉模様を見ながら、そんなことを思い浮かべていた。

麗奈のソロ、久美子の会心の演奏、鎧塚先輩の最期の言葉。
今までの物語の積み重ねと、
極まったアニメーションと音楽。
北宇治高校吹奏楽部の演奏シーンは
アニメの良さ、面白さを改めて感じずにはいられない出来だった。
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