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岡田麿里さんの自伝を読んで-母と秩父とアニメと 

脚本家 岡田麿里さんの半生を綴った自伝。
「学校へ行けなかった私が「あの花」「ここさけ」を書くまで」を読んだ。

okadamari.jpg

故郷秩父に住んでいた不登校時代。
友人・先生たちのやりとり。
母親との葛藤。

上京後の学生生活及びアニメ脚本家になるまでの道。
そして「DTエイトロン」「天使のしっぽ」「シムーン」
「花咲くいろは」「あの花」「ここさけ」といった作品に触れながら
自身の脚本家としての仕事を振り返っている。

読んでいると、岡田さんは自分自身の置かれた立場も含めて
俯瞰の視点を先天的にもっている方だということがわかる。
学生時代の友人とのやり取りの中で、いかにキャラを作り振舞うかを考え
自分の置かれた状況を深く想像する岡田さんの姿に
自身も物語のキャラだという位置づけで動いていたのではと思ってしまう。

現実を物語のように感じるのは作家的な資質だと思う。
脚本家に作家的資質も求められるのであれば、
学生時代からやってきたこと感じてきたことが血肉となって
岡田さんの脚本に宿っているのだろう。

その作家的資質は周りを山に囲まれた秩父という環境と
母親とのやり取り、様々な先生や友人たちとのやり取りの中で
培われてきたのだと思う。特に下谷先生との読書感想文との
やりとりは大きかったのではないかと推察される。

読んでみると「花咲くいろは」「あの花」「ここさけ」は
岡田さんの人生の断片が散りばめられた作品だというのもわかる。
そうした血肉の断片が作品に物語に迫真性を与えているのだろう。


岡田さんのアニメ脚本家デビューとなった「DTエイトロン」にも触れられ
アミノテツロー (アミノテツロ)さんとのやり取りが面白かった。
よくよく考えていみると、アミノさんの作品で岡田さんがデビューしたというのも
今では意外なような気分もしてくる。

私の好きな「天使のしっぽ」にも結構触れられていたのは嬉しかった。
キャリア初期の岡田さんが全話脚本をした本作だが、
作品を自由にやれた(特に後半)思いと
作品へのリアルタイムの反響に揺れる岡田さんの心境が印象的だった。

本書で最後で触れられている「ここさけ」は相当難産だった事が伺える。
長く一緒にさまざまな作品をやっている長井監督とでも
作品の方向性が噛み合わないなど様々あったようだ。
それでも最後はきちんと仕上り、岡田さんも作品に手応えを感じたようだ。

岡田さんが脚本を手がけると、岡田さんが注目される時も多い。
そんな岡田麿里さん(主に作家的視線で)研究をする上で、
基本的な資料となる一冊が本人の手から出たのは大きいと思う。
 
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[ 2017/04/16 20:54 ] ニュース | TB(0) | CM(0)
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