ダーリン・イン・ザ・フランキス 5話の演出を語る 

死を覚悟しながらも再度フランキスへの搭乗を決心するヒロ。
ヒロを案じる無力なイチゴ。含みを持ちながらヒロを導くゼロツー。

高雄統子コンテ・演出回。

今回の演出の特徴として

・シリアス感・キャラの不穏さを支える彩度・明度が低い画面
・心情を水(雨,波紋,水面)に託す

が挙げられるだろう。
(これらの要素は高雄統子の演出の特徴でも挙げられる)


特に心情を水に託す演出が冴えに冴える。

まず

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ゼロツーの存在。危なっかしいヒロ。
そんな揺れ動くイチゴの心情に対応するカップの水面。

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イチゴの動揺は波紋となって
その後のイチゴとゼロツーへのやり取りに繋がり、

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波紋はさらにヒロの冷や汗(明らかに体調おかしい)に繋がる。
水の動きはキャラの感情の動き。


他の象徴表現としては

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チョウを捕捉しようとする蜘蛛。
蜘蛛はゼロツー。チョウはヒロのように見える。


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イチゴに人でなしと言われ
ツノと赤目と黒さで人外としての存在感を放つゼロツー。
今回はゼロツーの不穏さがこれでもかと描写される。

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イチゴとゼロツーのやり取り後、雨が降る。
ヒロが降らすことができないと言っていた雨。
イチゴのどうしていいかわからない悲しみ。
ゼロツーの人ではない悲しみ。
クライマックスとしての雨。

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雨上がりの朝。
水面スレスレのに飛ぶ鳥。
まさにヒロ自身。死ぬ可能性を示唆している。

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ヒロの決心を聞いたゼロツーが見せる不穏な表情。
何を考えているかわからない感じが良い。
このカットを見て、このアニメを見続けてきて良かったと思わせるぐらい。
この表情付けは作画監督の愛敬由紀子の修正によるものか…。

今回は、良い画面的緊張感の中で引き込まれるように見ることができた。


気になったのは、
トリガーメインの作画演出回と
A-1系メインのそれとで作風の乖離があるようなないような点。
逆をいえば作画演出の個性が光る、
もしくはトリガーとA-1で作品の捉え方が見えることにもつながる。
 
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