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ダーリン・イン・ザ・フランキス 11話の演出-叫竜とフランクス達の位置関係とルール作り 

パラサイトのコンビが変わってしまう事が今回描かれた。
フトシとココロ、ミツルとイクノのコンビが入れ替わる形で。
特にミツルのヒロに対する思いと、ココロの思いを受けて
自身の心境の変化を描いた。

こうした舞台の変化もナナの言葉から察するに、
博士の思惑通りなのかもしれない。
13部隊は今までの部隊とは違う運用がなされていること。
思春期の集団による不安定な関係こそ、力を生み出している。

集団・コンビの変化が、個人を集団を活性化させる。
バラバラな思いが、最終的にはひとつになってパワーになるのだろう。

sennsou.png
(参考:11話までの恋愛関係図)



さて演出について。
今回気づいたことだが、ダリフラの戦闘シーンの舞台は荒野が多い。
木や草、川や湖といった自然物がなく、荒野と空のみで舞台が構成されている。
背景に何もない状態なので、フランクスを動かす上で背景的な縛りがない。
むしろダリフラという作品はフランクスを動かさせる為に、
この舞台背景を採用していると思わせるぐらいに。

一方で荒野ということは背景に目印となるものがない。
よって敵味方の位置関係や見せ方に一定のルールを設けないと
画面的にどこに何がいるのかわからない状態になってしまう。

そこで以下のモニターのように、敵味方がどこにいるかがまず示される。

darihura11-3.jpg

味方は右上、敵は左下。
要は左下から右上に向かってくる叫竜を、
右上にいるフランクス達が施設(掘削場)を防衛することになる。

darihura11-1.jpg

よってフランクス達は画面上では右から左へ(地図上では右上から左下)に動く。

darihura11-2.jpg

叫竜は画面上では左から右(地図上では左下から右上)に動く。

darihura11-5.jpg

だから叫竜をなるべく右に行かせないようにして撃破したいのだが
攻撃すると敵の破片が分裂したりするので厄介で追い詰められていく。
ミツルとココロの連携も上手くいかず機体が止まるなどして、
叫竜は施設一歩手前まで手を伸ばす。

というように、敵味方の位置関係及び向きを左と右で決めて
そのルールの中で動かすことで、画面に説得力を持たせている。
(むしろ作り手がルール下の制作によってわかりやすく作ることができそう)

darihura11-4.jpg

最後も画面右側から左側に着地するストレリチア。
 
以上のように戦闘シーンにおける敵味方の位置関係をダリフラは自覚的に描く。
例えば6話でも左側からやってくる敵に対し、右側で待ち受ける味方というように。

世界の舞台設定が先か、戦闘を描くための背景としてが先かはわからないが、
いづれにせよ荒野という舞台での戦闘に対し、位置関係と動きの向きをルール化することで
ダリフラの戦闘シーンが描かれている。演出とはルール作りでもある。

セックスのメタファーが注目されている本作だが、
戦闘をセックス的な行為として見るならば、
戦闘シーンがどのように描かれているかも一つのポイントになりえると思う。

今回のコンテ・演出・作画監督はA-1が誇るアクションアニメーター鹿間貴裕。 


darihura11kageheikoi.jpg

おまけ。
ヒロとゼロツーの影付けの境界線が平行になっているのが
デザイン的な画面になっていて好き。
 
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