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ダーリン・イン・ザ・フランキスの作品構造-若さと親密と疎遠の物語 

ダリフラの23話を見て、若い作品だと思った。

それは物語が思春期の若いヒロとゼロツーの関係に集約されていること。
どういうことか本作の物語を振り返る。

まずヒロとゼロツーが接近して親密になると
ストレリチアに力が与えられて敵を倒す事が可能になる。
次に13部隊・オトナ達・敵・お互いが知らない部分の無理解など、
二人の関係を引き裂く・失わせる展開が働いて、
ヒロとゼロツーの関係が物理的・精神的に疎遠・後退する。

しかしこの疎遠になった関係を、ヒロもしくはゼロツーが修復しようとして
さらに関係を親密になることで、さらにストレリチアが強くなって敵を倒す。
具体的には下記表のように物語は展開する。

darihurakouzou.jpg

この親密→敵を倒す→疎遠→親密→敵を倒す(パワーアップ)
という展開が繰り返され、ついに真・アパスになったのが今回だ。

darihura23.jpg
※神々しさが表現されているようなゼロツーの表情

ヒロはゼロツーが全て、ゼロツーもヒロが全て。
この自分の全てを相手に賭けるような求め方。
若い時の恋する事が人生の全てのように感じる思春期の物語という点、
恋の成就で未来を切り開く点で、
ダリフラという作品の若さを感じずにはいられない。


ロボットアニメは過去作品の作風や設定の影響下を受けやすい。
むしろ作り手側も過去作品を自覚的に取り入れて作るケースも見られる。
ダリフラも、制作会社ガイナからトリガーの、
トップ→エヴァ→トップ2→グレンラガン→ダリフラの流れに位置づけられるだろう。

特に長い間アニメを見ている方は
ダリフラを見ていて過去作品の影響がちらつくことがあるだろう。

しかしダリフラの二人の今の関係性だけが全てという作風は、
過去作品の影響を気にしなくても良いのではという感じ方をさせる。
それはダリフラの視聴対象層が、彼ら13部隊と同年代の若い層、
特に過去作品に触れていない層をターゲットにしていると感じさせるから。

だからトップもエヴァもグレンラガンも知らない若い方からすれば
ダリフラをヒロとゼロツーの関係に焦点を絞って共感して見ていたのではないかと思う。

こうした思春期な二人の親密と疎遠を繰り返す展開を
性的モチーフを組み入れたロボット(フランクス)を交えながら描いたのが
ダーリン・イン・ザ・フランキスなのだと改めてわかった。
 
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