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Gのレコンギスタ劇場版 第二部の見どころー今に対する異議申し立て 

Gのレコンギスタ劇場版 第二部を鑑賞。

富野流映画的圧縮編集によって、TV版以上に元気よい仕上がりになっていた。
個別にここがいい、あそこがいいという感想ではなく、
まず全体として面白い、楽しく見られる作品になっていた。

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擬似兄貴キャラの系譜ーケルベス

そrでも、ここがいい、あそこがいいという感想をあげるとするなら
グッときたのは、ケルベスとベルリが
デレンセン大尉のことでやり取りするシーン。

デレンせンを殺した後悔によるベルリの感情の爆発と、
兄貴分としてベルリを認めるケルベスのやりとりを見て
キングゲイナーにおけるゲインとゲイナーの関係のパターン変形だと感じた。
※かっこいい擬似兄貴系キャラの系譜

他の富野作品でも
Zのカミーユにおけるクアトロ大尉(シャア)、
Vのウッソにおけるオデロ、
キンゲのゲイナーにおけるゲインというように
弟分の主人公に対する擬似兄貴キャラが良い味を出している。

富野監督の中には良いお兄さんを演じたい気分があるのだろうか。
※本人は長男で弟がいる。

元気のラライヤ

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他にはラライヤいいよね。
TV版以上に、幼児退行からの回復を丁寧に追いかけられているので
その回復過程を見ているのが楽しい。

みんなが戦いの狂気、戦いに向かっていく狂気に突っ走る中
そんな事お構いなしに、無邪気に元気に画面で動き回る。
作品中の可愛さ・コメディ要素を一手に担っている存在であり、
作品全体に楽しさを残してくれるキャラクターになっている。

本筋だけで映画を編集するならラライヤのシーンを省いても良いかもしれないが、
Gレコの醍醐味の一つである元気さを象徴するだけに
彼女のシーンは本筋から無関係のようにみえて重要なのである。

アクション

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アクションはピカイチ。78歳の監督の作品とは思えないほどに。

作画の良さだけでなく、機体の特徴、キャラの特徴に合わせた描写が克明に描かれ
宇宙(重力)、地上の空、夜の森の中、と舞台で起こる要素を
きちんと含めて描かれるから、嘘八百だとしても見ごたえあるのかもしれない。
敵は次々に新メカを登場させ、ギミックを繰り出してくるので飽きない。
空間をめいいっぱい使ってMSを展開させながらアクションするので面白い。


「G」

そして第二部で一番大事であろう新要素。DREAMS COME TRUE - 「G」。
私のイメージとしてドリカムは邦楽の中でメジャーの中のメジャーの存在で
ガンダムアニメとは遠い存在だと勝手に思っていた。
そう思っていた存在が富野作品に協力することがとても嬉しかった。
それは遠い存在でも引っ張ってこられる力が富野作品にはあるという証明でもあるから。
(ただこれは自分の認識の問題なのかもしれない)

そんなイメージだったドリカムがGレコのために作った曲「G」。
モビルスーツという単語から作詞を始める吉田美和のすごさ。
吉田美和に井荻麟が憑依した歌詞という印象を受けながら、
最後は吉田美和の仕事に帰結する感じに収まっている。

軽やかで小気味よく馴染みやすく、口ずさみたくなる曲調。
しかもこの曲がGレコの気分にビックリするぐらいハマっていると感じる。
ガンダムアニメの曲だと考えると、遠いイメージを持ってしまうが、
Gレコの曲だと思うと完璧にハマる。
監督がいう、Gレコ=脱ガンダムにも繋がる曲なのだと思う。



PVも大変オススメ。
このPVをEDに持ってきてほしかったぐらい。

Gの閃光 ふたりのまほう G とGレコは歌に恵まれている。


今に対する異議申し立て

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最後に。最近の富野監督のインタビューを読むと
GAFAのような企業及びその技術の有り様に懸念を表明している。
一方でアニメに対して新海作品や京アニとは違うものを
Gレコでを提供したいと思っているようだ。

ヤマトのカウンターとしてガンダムを
バブル前夜の80年代に現状認知のZを
正当こそ異端であるとあるとした∀を

というように富野監督は常に本人が時代の主流にあるものに対して
異議申し立てをするような作品を作りたいのだろう。
そんな監督の志はGレコ劇場版 第二部でも健在である。
 
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[ 2020/02/24 15:23 ] Gのレコンギスタ | TB(0) | CM(0)
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