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作画崩壊 ―本当は何が起きているのか― 

作画崩壊。ネットでよく聞く言葉だ。
ロストユニバースのヤシガニ屠るから始まり、ガンドレス、学園都市ヴァラノワール
最近ではMUSASHIやキャベツが有名だ。
これらは作画が悪いと言えるが、絵柄の変化ですら作画崩壊と指摘する言説が最近多い。
そしてネットではアクエリオンのうつのみや回やグレンラガンの小林回が話題になるうちに、
作画崩壊自体よりそれを取り巻くネット上での言説に興味を持ってしまった。
今、アニメの作画について何が起こっているのか?(思っているのか)
僕の言いたい事は大体、下記サイトさんと同じなので、まずはご参考下さい。

帰ってきたへんじゃぱSS
なぜ作画の評価が割れるのか?
TMM(トボフアンカルミニメディア) 「キャラ」の一貫性と一貫性を無視したがゆえに作画崩壊と非難する最近の風潮

それらを踏まえて、僕が言いたいこと。
更科修一郎氏と善良な市民(宇野常寛氏)の言葉を借りるとすれば、
絵柄の変化をノイズとして認識し、それを徹底的に排除したいと考える
オタク第三世代が目立っていると状況なんでしょうね。
結局、絵柄の変化に怒る層はキャラクターの消費を行ってるわけだから、
キャラの絵が違うとキャラを消費できないから怒ってるわけで。
その理屈はわかるし、確かに絵柄が変わらないなら、それに越したことはないですが。

でもアニメの制作実情を考えるに、毎週これだけのアニメ制作本数の中、
絵柄まで完璧に統一させる事の困難さもわかってしまうし。
一方で、商売的にはそうした絵柄の統一を求める層に応えるべきだろうし。
そうでなければ、DVD売れないだろうし。

昔のアニメの絵柄がバラバラでそれが許容されたのは、
アニメ表現の拙さ・発展段階だから許されたと言える。
またどんな出来であれ原作のアニメ化は、それだけで幸せだったからねぇ。
今は原作が豊富で豊潤な時代だから、観ている側の要求が高くなったというのもある。
むしろリテラシーという意味では視聴者のレベルは上がっているのかもしれない。
ただ最近のアニメは視聴者を細分化しすぎて、タコツボに陥ってしまったなぁとも思う。
良く言う縮小再生産というか。

結局、作画という言葉を使うから語弊が出てくるのだと思う。
作画には動きやレイアウトといった意味まで含まれるから。
そういった作画を気にする人から見れば絵柄が違うだけで作画崩壊と言われると
それは違うと言わざるを得ないから。絵柄崩壊ならまだわかるけど。
だから「好きな絵柄ではない」という方が通りがいいと思うのですが。
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[ 2007/05/31 17:23 ] [ 編集 ]
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