父である島津斉彬、そして最愛の夫徳川家定を失った篤姫は
自分が殺したのと同じ事だと、悲嘆にくれる。
一番大切な人を失って、それを知らされない悲しみを知った篤姫。
家定の死を感じ取ったのか、お志賀が尋ねてくる。
お志賀に家定の死を伝えると、「何故、お体の事を・・」と篤姫を攻める。
また家定の母、本寿院にも死を告げる。「お前が殺した」と罵倒する本寿院。
篤姫は「最愛の人の死を知らされないのはつらい事」と言う。
西郷は京都に滞在中に斉彬の死を知る。月照は西郷に「斉彬に殉じてはいけない。
斉彬の意志を告がなくては」と諭す。西郷はその意に従い、帝の意向を記した
密書を水戸藩に届けようと密命を受ける。
薩摩でも斉彬の異母弟、島津久光が斉彬の意志を継ぎ京都に上洛したいと告げ、
小松も賛同するが、久光は江戸に隠居中の父の存在が気になっていた。
しかし薩摩の下級武士は久光が実権を握ることが気に入らない。
そんな中大久保は小松へ「久光に従うように」と助言する。
江戸では帝から水戸藩に直接勅諚が下ったのを知り、
井伊直弼は弾圧に向かう。これが安政の大獄の始まり。
家定の葬儀も終え、天璋院と名乗ることになった篤姫。
大奥を出て行くため、お志賀は篤姫に最後の挨拶。嘆いている篤姫に
家定に愛されて「贅沢」と告げる。これが篤姫を吹っ切れさせた。
最後は井伊直弼との面会を行う篤姫。
家定から篤姫を家茂の後見役と頼むという話を直接命ぜられたのにも関わらず
篤姫から尋ねられると、知らぬ存ぜぬ、大奥が政治に口出しするとは通す。
しかし篤姫怯みません。井伊に「家定公の意志を貫き通す」と伝える。
その時の井伊の何を考えているかわからない顔は怖かったですね。
篤姫が面白いのは、篤姫がカッコイイからですよ。
家定に表へ自分の本心を伝えに行くところとか、
今回みたいに井伊に言い放ったりとか。胸がスカッとしますね。
それでも23歳で夫に先立たれるのはつらいものがあります。
(これは次の家茂の妻となる和宮もそうですが)
篤姫が立ち直ったのは家定の意志を思い出したのです。
家定が徳川家を守りたい。篤姫とその家族を守りたい事を。
篤姫は家定の意志を継ぐ為に今後戦っていくのでしょうね。
それが誰であろうと(結局は薩摩が敵という話なんですけど)
今回は斉彬の意志を継ぐ、薩摩の島津久光・小松帯刀・西郷・大久保
家定の遺志を継ぐ、篤姫という2つの構造になりましたね。
しかしそれぞれの意志を継ぐ事が、斉彬が篤姫に最後に残した文の
「薩摩とお前は敵同士になるかもしれない」という幕開けでもある。
実際、歴史はその道を突き進んでしまうのですよね。
次回は今までずっと付き従っていた幾島が・・・。
http://meichiku.blog.so-net.ne.jp/2008-07-20-5atsu
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