「十年遅いんですよ」(雨宮優子)
キスするのが10年遅かった。
感想今回は感想のみ。雨宮優子の告白回。
火村と雨宮の会話がメインの進行なのに、これほどまでに緊迫感を
出せるのは正に演出のなせる技。
雨宮と火村の心情をこれでもかという程、暴力的に表現し尽くし
感情を抉り取るかのような、映像美の連続。
見ている側を恐怖の底に叩きつけるような象徴表現や色彩表現。
希望など一片も描かない、絶望で全てを覆い尽くしてやるかのような
映像スタイル極まっていて、感嘆してしまった。

痛くて熱くて苦しくて悲しくて辛くて泣きたくて耐えられなくて逃げられなくて逆らえなくて終わらなくて背けたくて叫びたくて もがきたくて吐きたくて止めたくて抵抗したくて刃向かいたくて抗いたくて逃げ出したくて隠れたくて避けたくて篭りたくて拒絶したくて噛み付きたくて跳ね除けたくて振り払いたくて追い詰められて捕らえられて引きずり出されて攻め立てられて強制されて赦されなくて束縛されて締め付けられて押し付けられて引き千切られて投げつけられて虐げられて呻きたくて喚きたくて狂いたくて堪えられなくて掴まれて殴られて裂かれて砕かれて蹴られて焼かれて刻まれて焦がされて穢されて破られて荒らされて壊されて嬲られて弄ばれて潰されて踏みにじられて飽きられて放り出されて打ち捨てられて気を失って痛みも麻痺して心が壊れて涙も出なくてでもまた拾われてまた掴まれてまた殴られてまた穢されてまた破られてまた砕かれてまた切られてまた刻まれてまた焼き焦がされて嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに 雨宮のこの悲痛な叫びはまるで苦行とも思えるが、声優さんの頑張りもあって
中々のシーンを演出していた。
雨宮に「死んだ妹を重ねたくない」と言った火村。
そして引き取られた先(雨宮先生)に虐待を受けた優子。
火村が十年前に「好き」と言ってれば、防げたこの悲劇。
そして結局、雨宮は火村の「重ねたくない」という気持ちは
嘘だったと見破ってしまったわけだ。
火村は雨宮がそこまで思いつめているとは思っていなかっただろう。
彼女の今までの態度は己の気持ちを押し殺したものだった。
火村は雨宮の本心を見抜けなかったんだよなぁ。
だから今回、業を煮やした雨宮が「好き」と言わせるように仕向けた。


そして全てを知った火村は雨宮の10年分の恨み辛みを直撃してしまったわけだ。
好きな人には拒絶され、引き取られ先で虐待され、その行き場の無い怒りを
再会したかつて好きな人にぶつけたわけだ。そしてその人を好きにさせ
「十年遅いですよ」と言わせるわけだ。
そして今後はどうなるのだろう。雨宮の本心を知った火村はそれを受け入れ
仲良く二人は結ばれるという展開にはどうみてもならないよなぁ。
雨宮は火村を今の所は恨んでいるとしか思えないし。兄貴もどう出るんだか。
ただ、優子は火村を恨んでいるけど、それと同等に好きな事は明白だ。
それは火村が「俺の事を好きなのかは本当か、嘘か」と聞いた時に
優子が酷く動揺してる描写からわかる。最終的に好きだから、こんな事してるわけだ。
と言っても失われた10年間は優子にとっては重い。
そう言った事を映像で見せ付けた今回は正に力作だった。
あぁシャフトすげー。
EDカードは久米田康裕。
この展開に絶望したと言わせたいかのような起用タイミングだ。
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感想今回は感想のみ。雨宮優子の告白回。
火村と雨宮の会話がメインの進行なのに、これほどまでに緊迫感を
出せるのは正に演出のなせる技。
雨宮と火村の心情をこれでもかという程、暴力的に表現し尽くし
感情を抉り取るかのような、映像美の連続。
見ている側を恐怖の底に叩きつけるような象徴表現や色彩表現。
希望など一片も描かない、絶望で全てを覆い尽くしてやるかのような
映像スタイル極まっていて、感嘆してしまった。

痛くて熱くて苦しくて悲しくて辛くて泣きたくて耐えられなくて逃げられなくて逆らえなくて終わらなくて背けたくて叫びたくて もがきたくて吐きたくて止めたくて抵抗したくて刃向かいたくて抗いたくて逃げ出したくて隠れたくて避けたくて篭りたくて拒絶したくて噛み付きたくて跳ね除けたくて振り払いたくて追い詰められて捕らえられて引きずり出されて攻め立てられて強制されて赦されなくて束縛されて締め付けられて押し付けられて引き千切られて投げつけられて虐げられて呻きたくて喚きたくて狂いたくて堪えられなくて掴まれて殴られて裂かれて砕かれて蹴られて焼かれて刻まれて焦がされて穢されて破られて荒らされて壊されて嬲られて弄ばれて潰されて踏みにじられて飽きられて放り出されて打ち捨てられて気を失って痛みも麻痺して心が壊れて涙も出なくてでもまた拾われてまた掴まれてまた殴られてまた穢されてまた破られてまた砕かれてまた切られてまた刻まれてまた焼き焦がされて嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに嫌なのに 雨宮のこの悲痛な叫びはまるで苦行とも思えるが、声優さんの頑張りもあって
中々のシーンを演出していた。
雨宮に「死んだ妹を重ねたくない」と言った火村。
そして引き取られた先(雨宮先生)に虐待を受けた優子。
火村が十年前に「好き」と言ってれば、防げたこの悲劇。
そして結局、雨宮は火村の「重ねたくない」という気持ちは
嘘だったと見破ってしまったわけだ。
火村は雨宮がそこまで思いつめているとは思っていなかっただろう。
彼女の今までの態度は己の気持ちを押し殺したものだった。
火村は雨宮の本心を見抜けなかったんだよなぁ。
だから今回、業を煮やした雨宮が「好き」と言わせるように仕向けた。


そして全てを知った火村は雨宮の10年分の恨み辛みを直撃してしまったわけだ。
好きな人には拒絶され、引き取られ先で虐待され、その行き場の無い怒りを
再会したかつて好きな人にぶつけたわけだ。そしてその人を好きにさせ
「十年遅いですよ」と言わせるわけだ。
そして今後はどうなるのだろう。雨宮の本心を知った火村はそれを受け入れ
仲良く二人は結ばれるという展開にはどうみてもならないよなぁ。
雨宮は火村を今の所は恨んでいるとしか思えないし。兄貴もどう出るんだか。
ただ、優子は火村を恨んでいるけど、それと同等に好きな事は明白だ。
それは火村が「俺の事を好きなのかは本当か、嘘か」と聞いた時に
優子が酷く動揺してる描写からわかる。最終的に好きだから、こんな事してるわけだ。
と言っても失われた10年間は優子にとっては重い。
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あぁシャフトすげー。
EDカードは久米田康裕。
この展開に絶望したと言わせたいかのような起用タイミングだ。
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