fc2ブログ

【リズベル】キャシャーンsins 7話「高い塔の女」【感想】 

「あの鐘がなった時、はじめてこの世界を美しいと思った。」
ca7-2_R1.jpgca7-1_R1.jpg
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
あらすじ

旅するキャシャーン。ある場所でゲームに興じるロボット達がいた。
彼らはキャシャーンをゲームに誘うが、嫌がるキャシャーンは彼らを追い払う。
そこへリズベルという女が現れる。彼女は滅びをただ迎えるのが嫌で
塔を作り鐘を鳴らしたい。そうすれば滅びの世界でも美しいものが存在すると。
キャシャーンも彼女の鐘の音が聞きたいと言う。

塔の内部へ行くと、リズベルは鐘を鳴らす材料が揃ったと言う。
リズベルはキャシャーンを催眠にかけ材料にするが、彼は起きていた。
キャシャーンも最初は塔の材料にされても良いと思ったが、
自分は何かすべき事があると考えたからだ。

リズベルは力づくでキャシャーンに向かうが叶うはずも無かった。
そしてキャシャーンは立ち去る。リズベルは一人、鐘を鳴らす。
ロボット達はうるさいと彼女と鐘を攻撃する。リズベルは塔の頂上から
地面へ落下し、その後真上に鐘が落とされる。危機のリズベル。
そこへキャシャーンは助けに来た。「僕の心に響いたのは新しい何かを作ろうとする
君の心かもしれない。」と話し再び立ち去るキャシャーンだった。

その後、オージとリンゴがリズベルの塔にやって来る。彼女は塔の頂上へ誘い
「かつて鐘があったんです」と言い、「鐘はいらないのです。心で鳴らせるから」と
言うのだった。

感想

滅びゆく世界に美しいものを作る事に何の意味があるのだろう。

キャシャーンはリズベルを通して、この世界で自分が何を為すべきかを
まだ具体的ではないが、何かを掴み取ろうとする回。
リズベルは滅びの世界でも何か美しいものを作れると信じていた。
ロボット達は滅びの世界でただ享楽に耽っていただけだった。
滅びの世界=日本って当てはめると、色々考えさせられるがそれは置いておこう。

ちょっと感想がまとまらないけど、
始めてキャシャーンにこの世界への希望(やるべき事)の示唆を
与えたのがリズベルだったんだなぁと思った。
今まで色んなキャラを通して多分様々な示唆を与えられた
キャシャーンだが、今回は彼の心情も助かったのではないかと思う。
ところでキャシャーンは今回被り物をしてなかったが
この意図が読めなかった。

作るものが塔や鐘だったりする所がまた象徴的な雰囲気を醸し出す。
リズベルが小山 茉美で、その演技の深さに脱帽でした。

今回の絵コンテ・演出が山内重保だったが、
彼の担当回は退廃性が非常に強調されている。
関連記事
[ 2008/11/13 23:00 ] キャシャーンsins | TB(12) | CM(2)
オリジナル本放送を見ていた世代です。
今回のリメイクは、続編というより一種の二次創作として作られているような気がします。
主人公のキャラクター設定と声優さんがどうしても、某聖闘士アニメ彷彿させ、初回はかなり苦心しましたが、そこはベテランの妙、丁寧な作画とこれでもかこれでもかというくらいのアクションで、見事な世界観を作り出していますね。
今作は、ストーリーや演出にかなり性的な隠喩を深くにじませていますね。見る人によってはかなりきわどく感じるだろう描写もてんこもりで。(個人的に大好きです、こういうの)
今回のお話も、古谷氏と小山嬢の交わされる吐息ひとつひとつにドキドキしてしまいました。上手すぎる!さすが!
確かお二人は、過去ご結婚されていたはず。そういう事実を踏まえて見ると、いろいろ深く思うこと多々であります
[ 2008/11/14 10:10 ] [ 編集 ]
風鈴香様<ohagi

ご丁寧なコメント恐れ入ります。
僕は原作を再放送やCSで見てました。確かに2次創作的な気配が強いですよね。
退廃的な雰囲気や性的なニュアンスを醸し出している本作は、賛否両論分かれる印象です。
タツノコ原作でマッドハウスが制作なのに、メインスタッフが東映動画系な所が興味深いです。

古谷徹と小山茉美、確かに結婚してましたね。すっかり忘れてました。
この視点から見ると、異様にキャシャーンとリズベルの関係が怪しく感じられます。
[ 2008/11/14 10:26 ] [ 編集 ]
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する
この記事のトラックバックURL
http://nextsociety.blog102.fc2.com/tb.php/528-83f240e6

キャシャーン Sins 第07話 「高い塔の女」 評価: ── 金が高らかに鳴り響けば、皆この世界にも、まだ美しい物があると気付くかも...
[2008/11/17 17:56] いーじすの前途洋洋。
「鐘を鳴らしたいの」 キャシャーンは旅で出会ったロボット(もしくは人間)との交流を経て 様々な生きる意味を知り、また相手にはその...
[2008/11/15 13:14] うるるん漫遊記
「高い塔の女」タイトルが安部公房みたいだな、と思ってたら、作品世界もあながち無関
[2008/11/15 01:33] 色・彩(いろ・いろ)
未完成の塔がそびえ建つ、廃工場へとやってきたキャシャーン。そこにはもう何かを作る必要もなくなり、一日中テーブルゲームの賭けに興じ...
 【ストーリー】 ポーカーに興じるネジ・バネ・ボルト・プラグの4体のロボット。 そこに現れるキャシャーンに対して、カード勝負を挑むも、相手をしようとしないキャシャーンに苛立ち、襲い掛かる。だが踊るように軽やかに彼の攻撃を躱す。 彼らの去った後、キャシ...
★★★★★★★★☆☆(8) 「僕の心に響いたのは、この世界で 新しい何かを作ろうとする君の心かもしれない」 キャシャーンの秘密や過去...
[2008/11/14 22:30] サボテンロボット
CASSHERN(2004/10/23)伊勢谷友介麻生久美子商品詳細を見るキャシャーンの前に現れたリズベルという名の女性… まぁ相変わらずですが、髪が、すごく...
「鐘を鳴らした女がいた。滅び行く世界で。その音はまだ僕の耳で響いている―。」 キャシャーンが高い塔の上に鐘を作っているリズベルに出...
[2008/11/14 21:25] 紙の切れ端
未完成の塔がそびえ建つ、廃工場へとやって来たキャシャーンとフレンダー。 そこにはもう何かを作る必要もなくなり、一日中テーブルゲームの賭けに興じ、 ただ時の過ぎるのを待つ作業用ロボット達がいた。 鬱屈した思いと異常をきたし始めた精神から、工場を訪れたキャ...
[2008/11/14 20:01] ぷち丸くんの日常日記
「この世界を美しいという者と・・・・・初めて会った」 「登ってみませんか?」 「オージ・・・大地がすごーくきれいだよ」 この記事はネタばれが含まれてます ネタばれ嫌いな人は この記事を避けてください...
[2008/11/14 02:08] アニ漫ワイドガイド
さて、今回はまた一話完結基本的にはキャシャーンが終わろうとしている世界を生きる人やロボットと関わっていくというスタンスなんでしょうねその上でキャシャーンが変わっていき、記憶を取り戻した時にどういう選択をするのかってことなのだと思います今回の女は高い塔の...
[2008/11/14 00:30] にき☆ろぐ
終末の世界が美しい、というのは分かる気がします。グランドキャニオンで崖の端に立った時に感じたのですが、人工物が一切見えない荒涼と...
[2008/11/13 23:11] メルクマール