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今後のTVアニメはどうなっていくか その3 

今回はTVアニメがどうなるかという話とはちょっと違う話です。

TVアニメ、、もしくは日本のアニメの弱点の一つに
若い世代向けの作品は充実しているのに、
おっさん・お年寄り向けアニメになると少なくなってしまう点にある。

私が見ている「けいおん!」や「咲」は中学から大学生、若い社会人が
メインターゲットであろう。オタク市場はその年齢層をターゲットにしているので。
でもそれ以上の30代以上向けの作品は数が限られてくる印象だ。

マンガであれば、30代以上の世代もターゲットにできる作品があるが
(ベタな例えだと島耕作やゴルゴ13。雑誌単位ならモーニングやビックコミック系)
アニメは30代以上にアピールできる作品が少なくなってしまう。

想像してしまうのだが、このままアニメをずっと見続けて
40もしくは50代になっても、20歳未満のキャラが多い作品を見続けるのは
年齢とのギャップもあり厳しいのではと考えてしまう。
実際にそう思いアニメを見るのが辛くなってる方はいるのかもしれない。
さらに作風も若い世代に合わされるので、価値観的にもきつい可能性は高い。

例えば、私は子供の頃は少年ジャンプが大好きだったが、
今は殆ど読まなくなってしまった。同世代にも読まなくなった人は何人かいる。
子供の頃好きなものが、大人になると手から離れてしまう事って結構ある。
アニメでもそういう現象が起こってるのではないだろうか・・・。

だから50歳の人間が見ても厳しくないアニメが出てくれば
アニメの層の拡大に繋がるような気もするのだが・・・。
でも実際にゴルゴ13はアニメ化されたし、企画は需要や無いわけではなさそうだ。
ただそれがアニメ好きを上手くフォローできるまでには至ってないかもしれない。

ただ話はもっと単純で、アニメでむさ苦しい、おっさんやおばさんなんか必要とされず
美少女もしくは美系男子が出ていないと、見向きもされないのかも。
  
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はじめまして。
平日に暇な人です(簡単に言うと……です)。
私は30代で、比較的アニメを見る部類になるのですが、深夜放送が比較的恵まれた地域(東海地方です)に住んでいるにもかかわらず、深夜のアニメをほとんど見ていません。
私が個人的に考えるのは、最近のアニメは深夜に放送が集中しすぎてしまい、気軽に見るものではなくなってしまった、ということです。
テレビアニメは、数あるテレビ番組の中の一つのソフトにしか過ぎません。
そしてテレビというものは、「この番組が見たいから、テレビを見る」というものではなく、「なんとなく暇つぶしに見る」ということが多いものだと思います。
メインターゲットを設定してアニメを制作しても、気軽に見ることができなければ、まず見向きもされないのではと思います。
では、「気軽に」というと、やはり放送されている時間だと思います。
気軽に多くの人が見れる時間に放送しないと、テレビアニメは衰退していきます(実際はもう衰退してますね)。
[ 2009/05/20 10:28 ] [ 編集 ]
はじめまして。
これらの問題提起への返答で、記事にできる内容になりますが、私なりの返答をします。(笑)

>最近のアニメは深夜に放送が集中しすぎてしまい、気軽に見るものではなくなってしまった、
今のテレビアニメはゴールデン放送、一般・子供向け(サザエさん・名探偵コナン・ドラえもんと
深夜放送のマニア向け作品(けいおん!・咲)と2極化傾向にあります。
深夜帯を追っかけるマニアとすれば、作品をはしごをしないといけないし、
社会人は実生活との兼ね合いもあり、毎週おっかけるのが大変です。
気軽に見られない感じになってます。

>テレビというものは、「この番組が見たいから、テレビを見る」というものではなく、「なんとなく暇つぶしに見る」ということが多い

これは個人の視聴の仕方で大きく変わると思います。
私はアニメを気軽に見ていません。感想書くには、ちゃんとした視聴をしないとできないので。
ただアニメを見てる人は「このアニメがみたい」と思って見てるのではないでしょうか。
少なくとも私の友人達はちゃんと作品をちゃんと視聴しています。
しかし世の中の人間がどう見ているのかはわかりかねます。

>気軽に多くの人が見れる時間に放送しないと、テレビアニメは衰退していきます
ジャンプで一番人気のワンピースですらゴールデンではなく、
定番作品しかゴールデンは残らなくなってしまいました。
その分、深夜にアニメ放送が増加しています。本数はそれなりにありますが、
この状況を衰退と見るか、適切な処置と見るかでしょうね。
私の意見は衰退というより停滞なんですよね。昔の頃のように大ヒット作品も
表現の著しい革新も無くなってきたのが現状だと思います。
これはテレビ番組、音楽、マンガでも同様の事が言えそうです。
[ 2009/05/20 19:59 ] [ 編集 ]
私は、経済や経営の分野はど素人であり、あまり興味もないため、ビジネス面での発展や衰退に関しては何も言えませんが、いち芸術分野としてのアニメの発展の如何については、わりと楽観的な見方をしています。

日本におけるアニメ文化は、担い手が青年層であることは確かで、しかしそれはあまり良くない受け取られ方をしているなぁと思います。↑でおっしゃられている通り、青年層以外へ向けたアニメが少ないのは、ビジネス面で言えば、日本のアニメ業界の大きな弱点だと思います。しかし、一方では青年層が発展させてきた分野だからこその強みというものがあると、捉えてもいいと思うのです。

現代では古典と呼ばれ、芸術的に高い価値があると認められている文学作品も、それが創作された当時は数ある娯楽小説のひとつでした。100年も前に書かれた小説が未だに評価され親しまれているのは、たしかにその作品が、時代を越える普遍的な価値を備えていたからであります。しかしそのような作品が生み出される背景には、青年層の活動が大きくかかわっていると思います。なぜなら文学作品は、それが書かれた当時から、青年層こそが消費の担い手だったからです。

現代、古典として生き残っている小説は、おそらく発刊当時は、青年層、それも革命だとか使命だとかいう問題に真剣に取り組んでいた青年たちに向けて書かれ、消化されてきた作品でありました。それは「大人」たちからすれば、あるいは危険で、あるいは不気味で、現代的に言えば悪い意味で「マニアック」な印象を持って受け止められたことと思います。しかしそうした環境でこそ、小説は芸術として成熟されていったと思うのです。

現代の日本のアニメ文化も、これと似たような状況にあると私は考えています。もちろん古典文学が生み出された時代とは、社会情勢も青年たちの興味の対象もまったく異なるため、小説とアニメは全然違うように見えます。とくに「萌え」に代表される、アニメの娯楽的側面の発展の方向性は、一般人からは気味悪がられるし、お世辞にも高尚な活動とは言えない面がたくさんあるのも事実です。

しかし、100年前に娯楽として小説がたくさん生み出されていたころ、作り手も受け手も、より面白くより優れた作品を追求していた中から高度な芸術的価値を持った作品が生まれてきました。それと同じように、アニメ、とくに青年層へ向けた深夜アニメにも、より面白くより優れた作品を求める気風が、作り手・受け手双方に確かに感じられると思います。

もちろんアニメは幅広い視聴者に受け入れられるべきだし、さまざまな人に向けて作品が生み出されていくべきではあります。しかし芸術的価値の向上という点に関しては、今まで通り、否、さらに積極的に青年向けの作品が生み出されてこそ発展があると私は考えています。


長文、大変失礼しました。


それと蛇足ですが、「表現の著しい革新も無くなってきたのが現状」とのことですが、どうなのでしょうか。私には、今でもアニメの表現は革新され続けているように見えます。昔は作画・演出上の進化はロボットの戦闘描写などの派手なシーンで顕著だったため目立っていたけれど、最近は人物描写などの比較的地味な部分で行われているため、インパクトに欠けているだけではないでしょうか。京アニやシャフトの作品なんかはその好例だと思いますが、他にもたくさんの作品において、年々さまざまなカタチで新たな試みが行われているように見えます。それとももっと違う意味でのお話でしょうか?
[ 2009/05/21 02:06 ] [ 編集 ]
貴重な意見、大変参考になります。

>いち芸術分野としてのアニメの発展の如何については、わりと楽観的な見方をしています。
詳しくは知りませんが、flashアニメや個人制作のアニメは多く作られているので
そういった分野からの芸術的な発展は大いに可能かと思います。

Mr,Coffeeさんの主旨は「アニメは文学のようになれるか」という問題提起であり、
かつての「文学」と同様の現象が「アニメ」で起こっているという指摘です。
確かに古典文学は今でも読まれますが、それは「活字」による力が大きいです。
「活字」は日本語を知っていれば、作品ごとでも大きくそこまで印象が変わらない。
ただアニメはまず「絵」です。これは大きく受け取られ方が違う、と思うのです。
普遍性が無い「絵」は捨て置かれる可能性が非常に高いでしょう。

ただ今のアニメが今後評価されるかしないかは歴史の判断を仰ぐしかないでしょう。
ここで大事なのは文学は作家や作品の位置づけが研究され明確化されてますが、
アニメはまだ作品以外の環境整備(評論・アーカイブ)ができていない状況です。
ここを整備しないと「古典作品」として成立し得ないでしょう。

>積極的に青年向けの作品が生み出されてこそ発展がある
これには同意です。青年向け深夜アニメの乱立を否定しているのではなくそれはそれとして、
さらなる発展の為にもっといろんな層がみられる作品作りが大事だと思ってるわけです。

>アニメの表現は革新され続けている >京アニやシャフトの作品なんかはその好例
私は両制作会社の手法や動向は非常に気にしています。
ただ両会社とも少しでも新しい手法や実験を行い、評判も良いので評価はしています。
ただそこに「著しさ」は感じません。それはダイナニズムを感じないからでしょうか。
あと「人物描写」についても、最近の話ではなく90年代ぐらいから試されていた事が
少しづつ結実しているっていう印象を受けます。要は急激な発展ではないわけです。

最終的にアニメに関しては「宮崎駿」レベルの作家が今後出てくるかどうかでしょうね。

ちょっと文章がまとまらず、すいませんが返事とさせていただきます。
[ 2009/05/21 07:27 ] [ 編集 ]
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