もう一つのエウレカセブン。
エウレカ=名塚佳織は本当にうっとりするぐらいかわいい。
1時間55分では全く足りない膨大な設定(笑)。
しかしそれを見てる側が理解しようがしまいが、
とにかく時間の限り描写して、一生懸命説明している印象を受けた。
設定を理解するなら、何回も見たりする必要があるが
レントンとエウレカのド直球なラブストーリーと割り切れば
TV版とさしたる変わりが無いとは思う。
といいつつ、設定にテーマ性を盛り込まれている可能性も大なので
誤解したくなかったり、わからなければ、何回も見たほうがいいのかもしれない。
テレビであったカウンターカルチャー的な部分が鳴りを潜めたのは
脚本が佐藤大から京田知己に変わったからだろう。
佐藤大のニュアンスが好みではなかったので、個人的には映画は凄く見やすい。
京田監督は本当にエヴァ好きだなぁと思った。
さすが志願してヱヴァ序に参加しただけの事はある。
そんな本編映像の状況設定やレイアウトも含めて、デジャブによく襲われる。
エヴァを真似する多くの作品はウケたいからそうするのだが、
エウレカは監督がオマージュしたいんだ、大好きなんだという気持ちがひしひしと伝わる。
ただオマージュとパクリは紙一重とも付け加えときたい。
- 関連記事
-
TV版もそうですが、壮大なラブストーリーとして楽しめるというのは、ややこしいことを考えたくない視聴者に対する救済措置という印象があります。エンターテイメント性を追求してある一方で、本当はいろいろイイタイコトがあるんだけどそれが出来ないもどかしさを、見ていて感じます。もちろんそこには時代性や視聴者層の問題もありますし、描き方の問題もあるとは思いますが。
自分は劇場に足を運びましたが、ヱヴァ破を見た後に聞かれた「分かった?」「うーんと・・・」みたいな観客の会話が、数か月前に行ったエウレカのときはまったく聞かれなかったのが、印象的です。膨大すぎる設定は全部飲み込む必要はないけど(物理的に無理があるし)、でももうちょっとメッセージについても読み取る努力をしてほしいなぁと、周りの観客の反応を見て思いました。