アニメには(限らないけど)空気の重い作品とそうでない作品がある。
けんぷファー・キディガーランド・真・恋姫無双は空気が軽い。
DTBやホワイトアルバムは空気が重い作品だと思う。
ホワルバの空気感の重さは楽しい・快楽的展開が無く
キャラが悩み、それへの解決という意味でも中々に困難と所から発生している。
それはただ単に最近流通している鬱展開という意味だけでなくく
演出におけるリアリズム、現実と錯覚させるような展開を積み上げることで成立している。
ホワルバは1986年の日本を自動車電話や黒電話、新聞記事や時事ネタをはめ込め
一見、日本なんだけど少し位相をずれた世界観を獲得している。
ケータイ電話がある世界ならば、本作の話作りは破たんする。
アイドルで多忙、だから逢えない、擦れ違うという状況を作り出すには
ケータイは邪魔である。アイドル(アイドル性)を描くには
まだアイドルが神秘性を保持していたあの頃がベストだと思う。
冬弥が登場する場面が少なかった印象。
由綺と理奈の食事シーンといったお互いのやり取りが面白くかった。
由綺の純粋さはどんどん理奈を追いつめてるとしか言いようがない。
理奈は由綺の気持ちをわかってはいるとは思うが・・・
またマナとはるかの言い合いのエスカレート加減もお互いが冬弥を
意識していた事に自覚的になっていく様が浮き彫りになって面白かった。
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