今日は大晦日。何時間も経てば2010年に突入する。
今年もアニメ・アニメ周辺について様々な話題があったが
印象に残った作品や出来事をざっくり振り返ってみたい
【金田伊功氏の死去】
57歳で夭逝するのは余りに惜しい。
70年後半から80年代のアニメファンに鮮烈な印象を与え
後進のアニメーターに計り知れない影響を与えた彼の功績はいつまでも胸に刻みつけたい。
【ヱヴァ破】
色々思う所があるのだが、まずは昔のエヴァとの比較考察は慎重にすべきだと思う。
昔のエヴァは危うさがあったけど、今のヱヴァは危うさを取り払い
娯楽性高い作品(安全な作品)になった事は評価と同時に少し寂しさもある。
【エンドレスエイト】
壮大な実験。作品の実験でもあり、視聴者の反応を見る実験でもあったと思う。
実験自体は評価できるのだが、商業的に危険なカケであり、現に売上げは落ちた。
個人的には作る側がどういう気持ちで作ったのかが知りたい。
【けいおん】
商業的成功ばかりに目を奪われがちだが、主な物語展開も無く、男が殆ど出てこないなど
徹底的に視聴者にとって気持ちの良い部分だけを抽出し提供した作風は
僕の個人的感覚でいえば、これほど過激だった作品は無いのではないか。
【化物語】
原作と制作会社(シャフト)の良い巡り合わせ。
「空の境界=奈須きのこ」も含め、奈須や西尾の商業的成功を支えているのは
彼らの熱心なファンだという事を再認識させられる。
【サマーウォーズ】
良く出来ていたし、最大公約数的に満足できる作品だと思う。
ただ「ぼくらのウォーゲーム」の2番煎じ的な側面も強く
今後、細田守が成功していくには、良い原作が必要かもと感じた。
【様々な作品の映画化】
今後ますます大きな潮流になるのは間違いない。
映画化される意味は、マニアアニメの提供先が、
OVA→テレビ東京深夜→WOWOW→UHF深夜→映画館という事なんだろうけど。
【GONZO上場廃止】
オリジナルアニメを企画し続けた点は評価できる会社ではあったが
商業的成功ができなかったのは経営陣の見通しの甘さと、力不足だと思う。
今後気になる事
・DVDからBDへの過渡期に突入する事や地デジ放映がアニメ制作とどう関わるのか
・けいおんのように徹底的に気持ちよさを提供する作品が今後も進化して現れるのか
・ポスト京アニ・シャフト。要は新しい作品を作れる制作会社は登場するか
・アニメのビジネスは今後もやっていけるのか
これら以外にも気になる事はあるが、
今後もアニメはどうなるのだろうか、という視点でアニメを見続けるのだろう。
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