ヴァンパイアアニメ。
個人的にはキャラクターデザイン・総作画監督に紺野直幸が
新房作品に加わった事に嬉しさを覚えたり。
冒頭からバラエティ番組(ヴァンパイアがいるかどうかの検証問題)
を模した映像構成にちょっと興奮。
非常に丁寧に再現しているし、番組内には本作の原作者らしき人がいて、
「アニメやマンガと言っている」なんて変なことをやっている。
オチとして番組内で本当のヴァンパイアが出てくるわけだが、
この多重構想的な作りはとても面白かった。
新房氏が「ぱにぽに」以降でやっているのが
「アニメは物語を語る以外の事もやっていいのでは」という問題提起だ。
本作ではバラエティ番組を模した作りを行い、この問題提起を掲げた。
アニメがある種の物語を語る上で非常に有効的であるが、
物語を語る以外の為に存在するアニメもそろそろ開拓すべきではという
姿勢がシャフト作品から垣間見られる。
これはシャフトがやっていた原作の方向性とも大きく関係するが、
新房氏にとって原作に必要なのは物語ではなく「ネタ」なのだろう。
まぁとにかく、1話で大きな変化球を投げてきたと思うのだが
2話以降にどう展開するのかは気になった。
2話以降が普通のアニメになるのか、はたまた変化球を投げるのか。
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