私のアニメの評価軸の一つに取り入れているのが「時代性」。
作品はその時代に生まれたわけだから、時代の気分を察知・的確に表現し、
今の時代は何かを表現してほしいと感じる。
人は今という時代の気分に沿ってしか生きられない。
望む望まない関わらず、時代の気分に従わざるを得ない。
何より、創作というのは「何か」を訴えたいわけで、
その「何か」とは今生きる我々の問題に関わってほしいと考えている。
そして日本のアニメには我々の問題を表現する力があってほしい。
とらドラの恋愛観
ハルヒの思春期における男女間の距離の描写
またはキョンの諦念的価値観
コードギアスのルルーシュの「間違ってるのは世界だ」発言
けいおんの日常感覚と物語の無い物語
以上、ぱっと思いついた中で時代の価値観を反映した作品を上げてみた。
10年以上アニメを見てると、キャラの価値観の変遷にも興味が出てくる。
主人公キャラ、サブキャラの行動原理や価値観も絵の変化とともに著しく変化している。
こうした変化は単に趣味嗜好が変わった事でもあるが、時代の要請でもあると思う。
要は今の時代がどの方向に進んでいるのか。
アニメーションからひもとけるのではないかと考えている。
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