ライブな女の子(沢城みゆき)が「やっとみつけた」「納得」したので消えた話。
個人的には麻枝准の話を目している。
それにしても、3話はますます麻枝成分が凝縮された内容だと感じた。
消えた女の子の音楽を目指すキッカケとその後に訪れる絶望。
天使の部屋に忍び込む作戦を大仰に扱う事。
女の子が消える間際の独白・・・
みんな麻枝らしい要素で、またこうした要素が直接的なんだよなぁ。
ライブシーンは滑らかな動きで、枚数多かったんだろうなぁ(2コマ?)
閑話休題。
今までの麻枝作品に出てきた
ONEの永遠の世界、Airの翼人の記憶、CLANNADの幻想世界
私はこうしたものは、彼岸だと捉えている。
ぶっちゃけあの世と言いきっても良い。
つまり、今までの作品は現実の世界とあの世の狭間で成立する
ファンタジー世界であると解釈してるが
本作は全く純然たるあの世である。(今のところ)。
現実(生)をベースにした作品を描いてたわけだが、
彼岸(死)を描きたくなったのかもしれない。
押井守が自作「イノセンス」を「あの世」と評した事がある。
そして作家は自分みたいに「あの世的な世界」を描いてしまう時期があると言っていた。
麻枝もそういう時期なのかなぁと思っていたり。
設定の整合性、詳細な設定の説明、納得できる世界感の説明。
今までの作風から期待できないが、そこが彼の持ち味では無い。
慣れない人には無理なのだろうが、10年来興味ある作家として
フォローしてたので、本作は見ていこうと思っている。
- 関連記事
-