4話の評価が割れたと評判なので見てみた。
■本編の感想
私は原作を知らないし、アニメも今まで見てなかったので
この4話単体でしか評価できない。
感想としては、裸が多く、絵柄も好みだったので眼福な映像として見る事が出来た。
また話の内容はどうであれ、1話単体の構成としては自然な流れで進んでいたと思う。
今回監督の大地丙太郎に関しては後述。
■アニメの見方
評価が割れたのは、視聴側のアニメ(映像作品)の見方に起因するのかなという印象。
今までのアニメ本編の流れや
原作を上手く表現しているかという点を重視している方。
本編の流れや原作よりも、その回ごとでの面白さを追求すれば良いと考える方。
映像の快楽性を重視する方。
またはそれ以外(例えば心意気を買う方)。
どこに楽しみや評価を見出だすかは各個人に委ねられるわけだが、
この4話は出来(作画・演出)が悪いからではなく
作風(原作無視、唐突なハイテンション、話)の為に評価が分かれている。
だから、原作無視の作風が前面に出た作品・回が出るたびに
作画崩壊と同様に評価が割れると感じる。
また原作との差異(絵でも話でも)の許容量が各個人で違うので、意見の細部にずれが生じる。
だからアニメについて語るのは面白い。こうした意見の違いを交わす事で、新しい発見や色々な見方ができるのだから。
■大地監督
大地丙太郎のキレキレな演出は未だ健在。54歳とは思えない・・・。
非常にテンポの良いカット、ハイテンションな展開はいかにもだ。
大地監督は90年代中盤から2000年初頭ぐらいが、一番目立っていたかな。
アニメのギャグ表現(超早口台詞回し・声を重ねる等)を大いに進化させた人でもあるが、
非常にシリアスな作風(こどものおもちゃとか今、そこにある僕)もこなせる方である。
ただ「こどものおもちゃ」とか後半は原作とは全然違う事やっていたりして
決して原作の枠に留まらない人なんだよなぁ。
■原作とアニメについて
90年代ぐらいまでは原作とアニメが違っていても、今ほど大きく話題にはされなかった。
また作り手側も原作と違っていても、目立った方が勝ちのような側面もあった。
という事は、今のこうした流れは視聴者の見方が変わった流れなのかもしれない。
アニメと原作については今後も考えていきたい話題である。
ただ持論としては、原作とアニメは作る人は違い、制作体制も大きく異なり
また原作そのままアニメにした場合、成立するかという問題もあるので、
原作とアニメが違ってしまうのは仕方が無いと考えている。
結局原作の持つ性質がポイントになるのでは。
またアニメを作る側にも自分の作家性を出したい人がいる。
それが良い評判を得るのか逆の結果になるのかは、その方次第ではあるが。
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