今度は映画サークルに入った私が、
サークルを仕切る先輩に対抗し敗れる話。
明石さんあのきっぱり具合が可愛い。
学生時代に独善的な映画を撮りたい気持ちと
みんなに受け入れられたい映画を作る葛藤というのはよくある話だけど
実際、今の映画を撮ろうって考えてる学生の心境ってどうなんだろう。
先輩の裏が全て暴露された映像が流れた時は
今まで虐げられていた私が一矢報いたという妙なカタルシスがあった。
またその映像内容の変態チックぶりも中々のものだった。
本作は「どうせあなたはどんな道を選んだって今みたいな有様になる」という
小津の言葉が全てを象徴している気がする。
人生やり直したい気持ちは誰しもが持ってるが、
それはやり直せれば、上手くいくという気持ちがあるからだろう。
そうした気持ちを本作は良い意味であざ笑うかのようだ。
原画に松本憲生 田中宏紀 山下清吾。
この方々であれば作画面が突出しそうな感じを受けるが、
本作は作画と演出が見事に調和した映像であり、非常に見やすかった。
- 関連記事
-