鈿女は結と月海に戦いを申し込む。戦いを受け入れざるを得ない結と月海。
結が細女の心意気を買い、戦うことに。一方、月海が戦いを見守る役となる。
この戦いを察知した東の勢力側もさらなる暗躍の網を張り巡らす。
千穂とくーちゃんは戦いが起こっていることも知らずに・・・。

すごく面白くなってきたぞ!!
まさかセキレイでグッと来る展開が待ち受けていようとは・・・。
最初はもっと甘い話展開で進むかと思ってたら、まさか細女死亡とは。
(正式には機能停止なんだろうけど)
1期から明るく気さくなキャラを演じてきた細女。
そして1期から細女には助かってほしかったという願望があったが、
彼女にはこうなる運命しかなかったのか!!残念だ!!
今回は細女と千穂の出会いがアバンタチトルで描かれ、
また彼女達の思い出が途中途中で挿入されるなど、
いやがおうでも細女と千穂に感情移入してしまう展開。
細女は結も月海もくーちゃんも皆人もみんな大好きだった。
でも何より彼女にとって大事なのは千穂だった。
千穂の存在はセキレイとしての生きる意味そのものなのだ。
それでも最後は結を庇う。彼女の複雑な心境が全て出た瞬間だった・・・
こうした繊細なキャラ表現ができていたからこそ、
彼女の喪失に心を動かされてしまうのだ。
そしてBパート以降は細女という存在を失った喪失感が半端なかった。
以下、彼女の喪失感を感じさせるショット。




3人で酒を飲んでいるシーン。部屋内の暗さが喪失感を物語っている。
また美哉の後姿にも寂しさを感じさせる。
天井を見上げる皆人。天井を見上げるというのはエヴァ以降よくあるパターンだが
人の喪失感を表現するには、この演出はまだ効果的だなぁと思い知らされる。
しかし友といって良い存在を失ったのだから、風花の言うとおり酒でも呑みたくなるよ。
また美哉が「家賃を払わないで帰ってこない住人は一人で十分ですから」
という台詞には美哉の彼女に対する思い溢れる気持ちが伝わってきて潤んじゃったよ。
鈿女の話で一気にシリアスな展開にもっていった構成は中々上手い。
原作とは違う話を進んでいる本作だが、うまく盛り上げている印象がある。
1クールは東の勢力と一定のケリをつけて終わらせるような感じだと思うが、
願望を言うなら、3期もやってほしいと思う。
スタッフ側の作品に対する愛が伝わってくる本作はまだまだ見たい。
絵コンテは福田道夫 原画に玉木信吾
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