「私達11人でストライクウィッチーズよ」
坂本少佐の想いは「11人でいたい事」だった。
-あらすじ-残された魔法力が残り少なくなった坂本少佐。
彼女は自らの最後の戦いの為に「真烈風丸」を完成させたいと願うが・・・
そして宮藤は坂本少佐の部屋に入り烈風丸を手にした瞬間、魔法力を奪われ倒れてしまう。
それを見た坂本少佐は宮藤を介抱するが、烈風丸に触るなと宮藤を叱る。
その後、坂本少佐とミーナ中佐は連合軍との最終作戦の会議に参加。
最終作戦はヴェネチア空上のネウロイの巣を総攻撃する。
司令部の切り札は戦艦大和をネウロイ化する事だった。
ウィッチを主戦力としない+作戦に負ければ
501部隊を解散するという事に反対する二人だが・・・やむなく受け入れる。
ウィッチ達もその作戦に納得がいかないが、みんなは前向きに受け入れるのだった。
最終決戦始動
-感想-坂本少佐の悲痛な叫びが全てを物語っていたお話だった。
この作品で悲劇を背負っているキャラは坂本少佐なのだと思う。
彼女はウィッチの存在として限界を感じ、毎回戦いを背水の陣で臨んでいるからだ。
戦えない・守れない・一緒にいられない事を恐れ、泣く坂本少佐。
その事を視聴者に刷り込ませるのがまずお話の前提にありながらも、
一方の本作の大枠の舞台であるネウロイとの戦いはどうやら劣勢のような感じである。
戦争状況も絶望的、坂本個人としてもアィディンティティの危機に瀕している。
この二重の意味での絶望感が伝わってくるのが今回のお話だった。
坂本少佐は11人でいたいと願う。でも彼女は1人で真烈風斬を仕上げようとしている。
それでは、ダメなのかもしれない。宮藤の力を借りないと、
いや他の10人の支えがあってこそなのかもしれない。そんな事を感じさせた。
来週で最終回。お話は坂本少佐のこのイベントを通して坂本少佐がどう思うか。
彼女の最後の闘いになるのか、その辺りの彼女の心境に対して
宮藤がどう反応するのかどう行動するかが楽しみである。
正直言って、お父さんの件もほとんど全く進展していないから
3期のフラグも十分に立っていると予想される。やはり売上次第か。

ルッキーニの泣き表情にグっと来る。
5話で描かれた事を通して、見る側に彼女の感情がしっかりと伝わってくる。
斎藤千和は泣きの演技が上手いよねぇ。
-戦艦大和浮上-対ネウロイの巣用の切り札。ネウロイ化でできる戦艦大和。
ネウロイ化した大和を見て、その後の展開に多くの視聴者はビックリしたはずだ。
だって浮上しちゃったんだものしかも「戦艦大和浮上」ですよ。まんま「宇宙戦艦ヤマト」じゃないっすか!!
浮上シーンの画の見せ方やカット、音楽もそれっぽく仕立て上げ
「これはヤマトのパロディです」と言わんばかり。
こういったわかりやすい題材を元にしたパロディは視聴者に面白みを与えるなぁ。
-トップをねらえとの相似点-今回の最終作戦の内容がトップをねらえの6話(最終話)の作戦と非常に似ていた。
以下トップをねらえ最終話の作戦。
敵(宇宙怪獣)との戦いが絶望的な状況の中
地球側は敵全てを呑み込むブラックホール爆弾を完成させる。
このブラックホール爆弾の爆縮まで、これを護衛することになった、ノリコとカズミ。
何とか敵(宇宙怪獣)の猛攻を凌ぎきり、爆弾を起動させようとするが起動せず。
そこへガンバスターの動力炉を使い、爆弾を誘爆させようと爆弾に向かう。ネウロイの猛攻に耐えて、大和のネウロイ化まで大和を護衛するウィッチ。
→
ブラックホール爆弾の爆縮まで、これを護衛することになった、ノリコとカズミ。大和の主砲が発射されない。坂本少佐が主砲を打てるよう大和に向かう。
→
爆弾を起動させようとするも起動せず。
そこへガンバスターの動力炉を使い、爆弾を誘爆させようと爆弾に向かう。といった感じです。
言いたいのは、パロディがいけないというのではなく、
上手くお話を作用させるなら過去の話のパターンを踏襲するのも
一つの手段としてはありなのかも。
これはストライクウィッチーズが膨大な引用によって成り立っている
作品だからこそだと思う。
次回、最終話
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